庭のはたらきものたち

ガーデニング

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大事なお客様

庭で植物を育てていると、毎日いろいろな虫たちを見かけます。
暖かくなってきて、みんな忙しなく働いています。
年中働きたくないと思っている私としては、見習わねばと思います(笑)

最近一番よく見るのは、ハナアブたち。
実は、去年くらいにはじめて存在を認識しました。
それまではずっとハチだと思っていた私……

ハナアブは、「ハエ目・ハナアブ科」の昆虫です。
ハナアブはハチとは違い毒針がありません。
なので、天敵から身を守るためにハチに擬態をしているそう。
生きる知恵というやつですね。

アシブトハナアブ
ニンファの花びらの上で休憩中みたい。前足をこする動作をしてます。

性格も穏やかで、基本的に人を襲ったりすることもないそうです。
羽音はけっこうブンブンいうので凶悪そうに思ってしまいます(笑)

花の蜜や花粉を食べにくる可愛いやつです。
こういう虫たちが、花粉を運んでくれるんですね。
そう考えながらよくよく見ると、大きい目が可愛く見えてきませんか?(笑)
とはいえハエっぽい見た目なので、嫌いな人もいるかも^^;

自分の撮った写真を頼りに調べてみたところ、上の写真のハナアブは「アシブトハナアブ」ではないかと予想。
詳しい方がいれば教えてください(笑)

下の写真は別のハナアブです。
おそらく「ニトベナガハナアブ」というハナアブではないかと……
素人にはなかなか見分けるのが難しいです。

ニトベナガハナアブ
ラズベリーの葉にいたのをパシャリ。うまいことハチに擬態しています。

ハナアブという虫がいることを知るまでは、ずっとハチだと思っていたので、
ブンブン飛んでいる姿をみるたびに、刺されるのではないかとビクビクしていました。

ただ花の蜜や花粉を食べに来ているだけということを知ってからは、今では「おぉ、今日も働いているな」と眺めています。

シロスジヒゲナガハナバチ
ピエール・ドゥ・ロンサールの葉っぱの上にとまっていました。長い触覚が特徴的です。

上の写真は、ハナアブではなくハチです。
こちらもあまり自信はないですが「シロスジヒゲナガハナバチ」では?と予想。
似た種類に「ニッポンヒゲナガハナバチ」というものもいて、翅で見分けられるみたいなのですが、私の撮った写真だとどうにも難しく……

丸っこいフォルムに、ふわふわで毛深いのがなんだかかわいいですね。
ハナバチは、花の蜜や花粉を集め、それを幼虫の餌として蓄える習性を持つハチのことです。
ミツバチもハナバチに分類されるんですね。

ハナバチはハチなので毒針を持っていますが、めったなことでは刺さないみたいです。
さらに、針を持っているのはメスだけで、オスは針を持たないため刺さないとのこと。

「シロスジヒゲナガハナバチ」のなかで、触覚が長くなるのはオスだけらしいので、上の写真のハナバチは刺さないハチということですね。
ということは……ただただふわふわなだけです(笑)

ハナバチやハナアブは、受粉を行ってくれるため益虫として扱われます。
我が家の庭でも、実のなる植物を育てているので、ありがたい存在です。

困ったお客様。でも憎めない

益虫として扱われるものもいれば、害虫として扱われるものもいます。
特にバラを育てていると、虫には困らせられます。

バラゾウムシとバラのつぼみ
困ったやつその1。バラゾウムシです。つぼみの上でお食事中?

上の写真は、「バラゾウムシ(クロケシツブチョッキリ)」です。
バラの新芽や若いつぼみに、ゾウのような長い口を刺して樹液を吸います。
樹液を吸われると、新芽やつぼみがちりちりになり枯れてしまいます。

更に困ったことに、樹液を吸ったあとは産卵をします。
なので、被害にあった新芽やつぼみは必ず取り除いておく必要があります。

バラゾウムシ対策としては、こまめにバラの様子をみることが大事だと思います。
ちりちりになったつぼみを見つけたら、だいたい近くにいるので、見つけ次第テデトールです。
少し残酷ですが、これもきれいなバラを咲かせるため……

バラゾウムシは、捕まえようとするとぽとりと下に落ちてしまうので、あらかじめ手で受け皿を作っておき、枝を揺らして掌に落として捕まえます。

テデトール以外では、薬剤散布も有効です。
代表的なものでいうと「スミチオン乳剤」です。
私は春に、つぼみがでてきたなというくらいの時期に一度散布しています。


ですが、薬剤だけで完全に防ぎきるのはなかなか難しいです。
基本はテデトールです。心の中で手を合わせながら……

チュウレンジハバチの幼虫
困ったやつその2。チュウレンジハバチの幼虫です。そこそこの大きさ^^;

上の写真は「チュウレンジハバチ」の幼虫です。
バラの葉っぱをむしゃむしゃと食べてしまいます。
一度に大量に発生するので、一匹見つけたら葉っぱの裏をめくりにめくってテデトールします。

成虫はオレンジのお腹が特徴です。
バラの枝に卵を産み付けます。
バラの枝が縦に裂けているのを見つけたら、チュウレンジハバチの仕業です。

対策としては、こちらも見つけ次第テデトール(笑)
もしくは「オルトラン粒剤」がいいと思います。
チュウレンジハバチを見つけたら、ぱらぱらと株元に撒きます。
効果は一か月程度です。
私は基本的に、春と秋の2度くらいしか撒きません。
食害がひどければもう1度ずつくらい撒きます。


バラを育てていると、害虫との戦いだったりします(笑)
今回紹介した虫以外にも、困ったやつらがたくさんいます。それはまた別の機会に。

困ったやつらではありますが、生きるために必死な姿はどうにも憎み切れません。
といいつつも、バラのためには容赦なくテデトールです(笑)

正しく知ること

植物を本格的に育てるようになって、いろいろな生き物を知るようになりました。
名前や生態、益虫なのか害虫なのか。

私はそこまで「虫大好き!」という方ではないです。未だに羽音は苦手だったり……
ですが、虫たちにもそれぞれ自然の中での役割があると思います。
それらを正しく知ることで、過剰に怖がったり、気味悪がったりせずにうまく付き合っていけたらなと思っています。

まだまだ私の知らない生き物がたくさんいます。
ひとつずつ知ることで、世界も広がるかな、なんて思ったりしています。

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